forget me not

2016/1/15 最愛の彼女が亡くなりました。
迎えに来る時にノーナビだと迷いそうだから
合言葉をタイトルに、俺はここにいると主張しておく。

彼女の事

彼女は29歳。明日で30になる予定だった。

偶然の出会いで同い年っていうのが何か嬉しかった。


出会った時はちょっと大柄だったんだけど、コンプレックスだったらしくすごい勢いでスリムになって驚いた事がある。

当初は自分の方がガリガリだったんで、立場が逆転した時は喜んでたっけ。


性格は天真爛漫というのだろうか。

素直で飾り気がなく、人の心配もよくしてて、真っ直ぐ言葉を投げてくる人だった。

馬鹿正直で心配になる事や直球過ぎる言葉が突き刺さる事もあったけど、基本的に誰に対しても悪意が無いから付き合いやすく、周りからも可愛がられてた。

あとは若干天然気味か。天然って実在するんだなあとしみじみ思ったり。


彼女は高次脳機能障害を抱えている。

15の辺りで脳出血を起こして、それ以来(高校生活なども含め)苦労していたみたい。

あと矯正不可能な斜視があり左目がほぼ使えないので、彼女の左側は自分の定位置だった。もしかしたら彼女から自分が見えてないかもしれないけど、手を繋ぐと安心してくれてたように思う。

疲れやすかったりパニック発作があったりで、毎日薬を飲んでて、それでも働いて自立するのは難しかった。

でも障碍者年金を得ながら作業所でリハビリしてて、その合間に遠距離恋愛の自分とデートしたりという過ごし方で9年近く付き合ってきて今に至る。


自分が至らぬせいで喧嘩も時々したけど、やっぱり世界で一番好きな人だ。